ならしのしぎかい たかはしまさあき

愛知・大阪・兵庫視察

令和4年10月24日から26日まで、名古屋の「東部知多クリーンセンター・エコリ」と大阪のeスポーツ体験施設「REDEE(レディー)」、尼崎市の「あま咲きコイン」を視察しました。

清掃工場(愛知県)

愛知県の東部知多クリーンセンター・エコリで溶融メタルとスラグについてを視察しました。

クリーンセンター

愛知県知多郡東浦町にある「東部知多クリーンセンター・エコリ」の概要は、
①安全・安心で信頼される施設
②環境に配慮した施設
③循環型社会・低炭素社会形成の拠点
④費用対効果や経済性に優れた施設

eスポーツ(大阪府)

高齢者のゲームを通しての健康づくりについてを視察しました。

REDEE・レディー

大阪府吹田市にあるショッピングモール・EXPOCITY(エクスポシティ)に、2020年3月にオープンした国内最大級のeスポーツ体験施設「REDEE(レディー)」を見学しました。この施設は、ゲームで学ぶデジタル教室を運営し、「子どもがゲームの体験を通じて広範な知識・スキルを身に付けることを目的」とした施設です。ゲームとの関わり方、異なる背景をもった他者とのコミュニケーションなどをゲームを通じて学ぶことができます。

電子地域通貨

行政における地域通貨の活用についてを視察しました。

あま咲きコイン

兵庫県尼崎市内で使われている電子地域通貨「あま咲きコイン」とは、市内加盟店で1ポイント1円として利用でき、専用アプリ又はカードを使ったキャッシュレス決済サービスです。あま咲きコインを使うことで地元のお店やサービスがにぎわい、「同じものを買うなら尼崎で」「近所のお店で使えるから」と言う地元愛を形にします。SDGsの達成につながる健康づくりや環境に優しい活動、ボランティアなどに参加するとポイントがたまります。

行政視察報告書

報告書と質疑応答は以下の通りとなります。

報告書

会派名称:元気な習志野をつくる会
視察場所:兵庫県尼崎市役所
視察事項:あま咲きコイン
視察日時:令和4年10月26日
【電子地域通貨の概要】
「あま咲きコイン」とは、兵庫県尼崎市内で使われている電子地域通貨で、市内加盟店で1ポイント1円として利用でき、専用アプリ又はカードを使ったキャッシュレス決済サービスである。あま咲きコインを使うことで地元のお店やサービスがにぎわい、「同じものを買うなら尼崎で」「近所のお店で使えるから」と言う地元愛を形にしたり、SDGsの達成につながる健康づくりや環境に優しい活動、ボランティアなどに参加するとポイントがたまる仕組みである。
【視察報告】
尼崎市では令和3年度より電子地域通貨を本格導入し、SDGs達成の行動をした方に「あま咲きコイン」を付与し、キャッシュレスの推進と新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ地域経済の消費喚起を図った。委託事業者の選定には、公募型プロポーザル方式を採用した。また、独自の取組として、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で、食費等の物価高騰等に直面するが、所得制限により国の「令和4年度低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金」の対象とならない子育て世帯に対して、市内の加盟店で使える電子地域通貨を対象児童1人あたり1万円相当分を付与した。

事前の質問と回答

あま咲きコインは、現金と同じと考えてよいのか。
【回答】あま咲きコインは、市内加盟店で1ポイント1円として利用できるキャッシュレス決済サービスです。現金と異なる点としましては、使えるお店が限定されること、有効期限があること、売り上げが入金されるのに1週間程度要する事などがあります。

SDGsポイントとあま咲きコインのポイントは違うものなのか。
【回答】あま咲きコインは、分かりやすくするために、プレミアム付きチャージや決済時還元ポイント、SDGsポインなど、付与方法ごとに名称を定めており、SDGsポイントはあま咲きコインのポイントの一つでございます。

ポイントはどこが負担するのか。(尼崎市、参加企業、協賛企業、その他)
【回答】ポイントの原資につきましては、プレミアム付きチャージや決済時還元ポイント、SDGsポイントなどは尼崎市が負担しておりますが、民間企業や商店街があま咲きコインを発行する制度があり、こちらについては、それぞれの企業・商店街が原資を負担しております。

年間どの程度の予算を予定しているのか。(プレミアムポイント分、普通ポイント分)
【回答】令和4年度当初予算と9月補正予算を合わせまして、市の負担額は、プレミアム付きチャージ分で約2億円、決算時の還元ポイント分で約1億円、子育て世帯への給付分で約5・5億円となっております。

ポイントで市税や市役所の手数料は支払えるのか。
【回答】市税、手数料につきましては、現在、導入に向けて検討中でございますが、使用料としては、公共施設23施設(地域振興センター、体育館等)で使用可能となっております。

小学校や中学校の児童•生徒は使用出来るのか。
【回答】特に年齢制限等は設けておらず、どなたでも使用可能としております。

ポイントの移動は出来るのか。(例えば、親から子へ)
【回答】ご家族の範囲内であれば、ポイントを移行することが可能となっております。

スマートフォンとカードでは、プレミアムポイントが違うがなぜか。特に、スマートフォンを使えない高齢者にとって不公平にはならないか。
【回答】デジタル決済の推進を図るため、アプリ型でのご利用をお勧めし、プレミアム率に差を設けております。スマートフォンを使えない高齢者の方には、アプリのダウンロードサポートなどを実施しデジタルヘの対応を支援し、皆様にお使いいただけるよう努めております。
【再質問の回答】アプリ使用が約8割、カード使用は約2割。

プレミアムポイントは、チャージが令和5年1月31日まで、使用が令和5年2月28日まで、その他ポイントは発行から2年間となっているが、チャージでポイントがつかなければチャージをする人は激減するのではないか。
【回答】利用者数は令和2年度末時点で22,557人、令和3年度末で59,937人、現時点で約90 000人となっており、利用者は減少となっておりません。
【再質問の回答】90,000人の年代別の内訳は、どの年代もほぼ均等。

他市の市民は使用出来るのか。
【回答】市外の方もご利用可能です。

町会活動で利用されているのか。
【回答】現在は、町会でのあま咲きコイン発行の事例はございませんが、町会で原資をご負担いただいて、あま咲きコインを発行する仕組みはございます。

町会単位でポイントを出すことが出来るのか。
【回答】ポイント原資をご負担いただき、あま咲きコインを発行することは可能です。

初期投資はいくら費用がかかったのか。
【回答】あま咲きコインはchi i ca(チーカ)という電子地域通貨システムを利用しており、毎年度、利用料を負担しておりますが、既存のシステムを利用していることから、システムヘの初期投資は生じておりません。
【再質問の回答】システム使用料は、年間500万円。

町会で加入した場合、費用はかかるのか。
【回答】ポイント原資分のご負担のみで、あま咲きコインを発行することが可能です。
【再質問の回答】システム使用料は市が負担。